モーニングアフターピルの避妊効果

ピルの違いを説明する看護師

事前の避妊対策としてピルの使用やコンドームが効果的ですが、それでも正しい使い方が出来ていないケースや予期せぬトラブルに見舞われた時には避妊失敗と言うことも考えられるわけです。

その際に助けてくれるのがモーニングアフターピルで、使うことにより本来は妊娠してしまうところを強制的に回避できる薬です。

今まではこういった緊急避妊薬は存在していませんでしたので性行為後に避妊失敗が分かった際にはなかなかそれを食い止めるのが難しかったわけですが、現在ではノルレボの登場により妊娠するリスクを大幅に軽減できる時代となっています。

ノルレボという緊急避妊薬が作られた!

錠剤を持っている医師
ノルレボは緊急で避妊を行うことを目的に作られた薬です。それを利用することによりホルモンのバランスを一時的に変化させることが出来、体内では生理前と同じような状況が起こります。

生理になるということは妊娠しなかったという証なので、その働きを利用して強制的に避妊を行うわけです。ノルレボは含まれるホルモン量から高用量ピルに近いとされやすいですが、全く違う薬です。避妊用の薬として効果が高く、しかも即効性があります。

通常使用するピルは低用量や中用量ピルと呼ばれるものでホルモン療法などの治療薬として、基本的に区別して使われています。ノルレボは一度服用すればすぐに効き目が現れる避妊薬として、非常に効果が強い薬だといえるでしょう。

中用量ピルが緊急的に使われる場合もある

緊急避妊薬が登場するまでは中用量ピルを利用して、妊娠を回避していた時期もありました。これはヤッペ法と言う避妊法で現在でも病院によっては、使用を続けている病院も存在しています。

しかし中用量ピルを使用した妊娠回避率は決して高いものではありませんし、ノルレボが登場したことにより現在では中用量ピルよりもノルレボ錠を利用するほうが一般的になりました。

有効成分レボノルゲストレルの働き

ピルに含まれる成分画像イメージ
アフターピルに含まれている成分はレボノルゲストレルという成分となります。この成分は女性の体内で分泌される黄体ホルモンのプロゲステロンと同じ働きをするものであり、それを体内に取り込むことで2つの作用を体に引き起こすことが出来ます。

それが排卵抑制効果と子宮内膜の増殖阻害効果となります。どちらも妊娠を阻止する効果が期待できるため、アフターピルの使用により避妊を可能にすることが出来ます。

排卵を遅らせる効果

モーニングアフターピルを利用したことで一時的に体内の黄体ホルモンの量を増やすことが出来ます。

本来、体内では卵胞ホルモンが増加することで妊娠のために必要となる排卵を行うのですが、黄体ホルモンが増加した場合にはこの排卵をストップさせることが出来ます。
排卵されなければ精子との結びつきも起こりませんので、妊娠することもなくなります。

子宮内膜への受精卵着床阻害効果

黄体ホルモンの量が増えることで、子宮内の子宮内膜の状態にも変化が起きます。卵胞ホルモン優位の場合は受精卵を迎え入れるため子宮内膜も増殖を行い着床しやすい状態へと変化していきます。

しかし黄体ホルモンを一時的に増やすことでその増殖を押さえ、体内への吸収がストップすることで人工的に生理と同じ状態を引き起こし子宮内膜を剥がすことができます。

ヤッペ法とノルレボの避妊成功率の違い

successと書いている手
緊急で妊娠を避けたい時には、ヤッペ法と呼ばれる昔ながらのやり方とノルレボ錠を使った方法があります。
これらの違いは薬の服用法や薬に含まれている成分の量にも大きな違いがありますので、避妊成功率にも影響してきます。

ヤッペ法の場合は主に中用量のピルを使用するため、行為の後72時間が過ぎるまでに必ず1度薬をのむ必要があります。その後12時間が経ってから再度薬を使う事で、人工的に生理を引き起こす方法となります。ヤッペ法では避妊成功率は約57%程度と言われています。

一方のノルレボの避妊成功率はどれくらいなのかといえば実に85%以上を誇っており、これはヤッペ法の場合必ず2回使わないと効果が得られないのに対し、ノルレボは一度飲むだけで効果が出るため成功率の違いが出ることになります。

排卵日周辺の服用

女性の体は排卵日周辺が最も妊娠しやすい状態となっており、その際に避妊しないまま性行為を行うと妊娠の確率は30%程度と言う高いものになります。

そのためピルやコンドームでの避妊を行わないという選択は、自ら妊娠のリスクを高めることになります。アフターピルの使用をするだけでリスクを大幅に軽減させることが出来ますので、いざという時のためにアフターピルの使い方を理解しておくことが重要です。

排卵日前後以外の服用

排卵日前後以外では妊娠の可能性は大幅に低下しますので、その場合避妊をしなくても妊娠するリスクはかなり低くなるでしょう。

しかし排卵日前後以外でもホルモンバランスによって、排卵日は前後してしまうものなので妊娠しないといった保証は一切無く、低い確率でも妊娠してしまう可能性があるわけです。そのため避妊をしないまま性行為を行うのは危険だと言えますので、アフターピルを用意しておくことも必要となります。

有効成分の含有量が増えたことで飲み方にも変化が!?

薬を飲むための水の入ったグラス
現在のモーニングアフターピルは有効成分の含有量が昔よりも増加しているので、薬の使い方にも変化がありました。昔は含有量が少なかったためアフターピルを2度に分けて飲まなければならず、2度目の飲み忘れなどで緊急で行った避妊が失敗するケースも多々ありました。

しかし現在では有効成分の含有量が増えたことで、成功以後に1度飲めば効果を得られるようになったため、飲むのを失念していたというリスクがなくなりました。より確実に、妊娠を回避することが出来るようになったのです。

避妊の失敗、妊娠しない為の注意点

アフターピルを使用した際には高い確率での避妊が誰でも行えます。しかし飲めば必ず避妊成功という訳ではありません。

失敗しないためには決められた時間内に確実に使うことが大事なポイントですし、使用した後から結果が出るまでの間は慎重に行動するようにしましょう。

早く飲むことで高い避妊効果を得られる

アフターピルは性行為から飲むまでの経過時間が、短ければ短いほどに効果が高くなるため性行為後12時間以内であればほぼ確実な避妊効果を得られます。24時間以内で98%程度の効果がありますが、その後時間が経つごとに避妊成功率が下がっていきます。

72時間がボーダーラインとなっていますのでそれ以内に飲まないといけません。そうしなければ、避妊出来なくなる確率が格段に上がってしまうので早期にアフターピルを飲むようにしましょう。

嘔吐したら、すぐ再服用する

薬を服用後それを嘔吐して吐き出してしまった場合、すぐに再度服用する必要があります。何故なら服用後3時間程度経たないと有効成分を体内に取り込むことが出来ないのです。吐き出してしまった時点で、アフターピルの効果を正しく得られなってしまうので対処が必要です。そのため吐き出した場合はすぐに再服用し、有効成分を取り込めるようにしましょう。

アフターピルを飲んで嘔吐した時の原因や対処法ついて詳しい記事はこちら≫≫

結果が分かるまで性行為は控えた方が良い

うす暗い場所にあるベッド
アフターピルを利用した後は結果が分かるまでの間は性行為を控えたほうが良いでしょう。何故なら結果が出る前に性行為を行うとそれにより避妊が上手くいかなくなることがあるためです。

その後、出血があれば避妊した証となるので、それを待つことが避妊を成功させるためには重要となります。

モーニングアフターピルで失敗してしまう可能性や原因ついて詳しい記事はこちら≫≫

飲むことで妊娠を防ぐ、モーニングアフターピル

緊急を要する場合、薬を利用すると高い避妊効果がありますが、正しい知識を持って正しく使わないとその効果を得られなくなります。
それとアフターピルがあるからと安易な考えを持たず日頃から避妊をしっかり行うことも必要となりますので、妊娠リスクを軽減するためにも意識的に避妊を行うことが大切です。

もしものときはアフターピルを使うことで妊娠を防げるので、最後の砦だと考えて使用するようにしましょう。

アフターピルの飲み方と避妊効果の関係について詳しい記事はこちら≫≫